米シェールガス=生産過剰で値崩れ [資源]

                                 (感想) 米シェールガス、本当に福の神か?
                                           実態を冷静に見守ろう。


米シェールガス会社が破綻=生産過剰で値崩れ
    時事通信社  2013年04月02日07時10分

http://news.livedoor.com/article/detail/7555575/

 【ニューヨーク時事】非従来型の天然ガス資源のシェールガスなどを生産する米エネルギー会社GMXリソーシズは1日、オクラホマ州の連邦破産裁判所に対して、連邦破産法第11条(民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。

 米国産シェールガスに対しては、安いエネルギーとして日本から注目が集まっている。だが、「シェール革命」による生産過剰で、米国では天然ガス価格が2008年のピーク時から3分の1程度に値崩れしており、GMXの経営も行き詰まった。 

石油も原発も、サウジ・UAE依存とか [資源]

                                (感想) 国内の開発への投資が動き出す気配なし。
                                         原油と原発、それで日本の未来は?

                                     地熱、メタン・ハイドレート、新技術など、
                                       エネルギー大国になる可能性が在るのだ。
                                          海外利権より日本人に投資せよ。


UAE石油権益延長へ、日本大手銀行らが総額30億ドル融資で合意
    2013年 02月11日 21時20分  提供元:FNNニュース

http://news.so-net.ne.jp/article/photo/794284/    bs201302112101_50.jpg

日本の2番目の原油輸入先であるUAE(アラブ首長国連邦)に、日本企業が持つ石油権益の延長を図るため、日本の大手銀行らが、総額30億ドルを融資することで合意した。合意では、JBIC(国際協力銀行)と三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行の4行が、アブダビ国営石油会社に対し、石油開発支援のため、総額30億ドル(およそ2,700億円)の融資を行うという。UAEにある「日の丸油田」をめぐっては、日本が持つ権益の多くが2018年に期限切れとなるため、権益の延長が課題になっている。


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UAE石油技術者、大量受け入れ
    2013年 02月10日 17時14分  提供元:共同通信

http://news.so-net.ne.jp/article/detail/793998/?nv=c_article_related_text    PN2013021001001794_-_-_CI0003.jpg

 融資契約に署名する国際協力銀行の星文雄専務(右)とアブダビ国営石油会社幹部。奥右は茂木経産相=10日、アブダビ(共同)

 【アブダビ共同】日本政府は10日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)の技術者らを、5年間で計500人、研修生として受け入れることでUAE政府と合意した。首都アブダビで同日、茂木敏充経済産業相が参加して署名式が開かれた。経産省によると、UAEの石油技術者をこれだけ大規模に受け入れるのは初めて。UAEとの人材協力を拡大するなどして権益の更新を図り、原油の安定供給を目指したい考え


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政府、原発輸出への協議を始めることでサウジアラビアと合意
    2013年 02月11日 21時18分  提供元:FNNニュース

http://news.so-net.ne.jp/article/detail/794285/?nv=c_article_related_text

政府は、福島第1原発の事故以降、凍結していた原発輸出に向けた協議を始めることで、サウジアラビアと合意した。サウジアラビアの首都リヤドを訪れた茂木経済産業相は、原発を所管するサウジアラビアの政府機関首脳と会談し、原発輸出の前提となる原子力協力文書の締結に向けた協議を始めることで合意した。日本政府は、取りまとめた文書に基づき、原子力の技術や人材育成、研究開発の情報などをサウジアラビアに提供するという。サウジアラビアは、2030年までに原発16基を作る計画で、すでに韓国など3カ国と協定を結んでいる。日本政府は、福島第1原発の事故以降、原発の輸出を凍結していた。


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日本とサウジ、原子力協力文書締結へ交渉入り
    2013年 02月11日 09時45分  提供元:読売新聞

http://news.so-net.ne.jp/article/detail/794134/?nv=c_article_related_text

 【アブダビ=佐藤友紀】茂木経済産業相は9日、サウジアラビアの政府機関「アブドラ国王原子力・再生可能エネルギー都市」のファラジ副総裁と会談し、原子力発電の技術開発や人材育成などで協力する「原子力協力文書」の締結に向けて両国が協議に入ることで一致した。
 日本が原子力協力の締結交渉に入るのは東京電力福島第一原発事故以降初めてで、原発輸出を推進する姿勢を鮮明にする。
 会談ではファラジ氏が、原発開発について「日本の技術に期待している」と呼びかけた。茂木経産相は文書締結を提案し、ファラジ氏が賛同した。サウジの原発計画には韓国やフランス、中国は原子力の技術移転や部品輸出など原発輸出の条件となる「原子力協定」を結んでいる。出遅れた日本は、原油の主要輸入国である関係を生かして、巻き返しを図りたい考えだ


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石油の安定供給、サウジアラビアと確認…経産相
    2013年 02月10日 14時33分  提供元:読売新聞

http://news.so-net.ne.jp/article/detail/793970/?nv=c_article_related_text

 【リヤド=佐藤友紀】茂木経済産業相は9日、サウジアラビアを訪問し、アブドルアジズ石油鉱物資源省副大臣らと会談し、サウジが日本に原油を安定供給することを確認した。
 サウジは日本の原油輸入の3割を占める最大の輸入先で、日本はサウジアラビアの再生可能エネルギー分野への技術協力などを行うことでも合意した


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経産相、サウジ原発で協力提案
    2013年 02月10日 12時14分  提供元:共同通信

http://news.so-net.ne.jp/article/detail/793941/?nv=c_article_related_text

 【アブダビ共同】中東歴訪中の茂木敏充経済産業相は9日、サウジアラビアの首都リヤドで、原子力開発などを担当する政府組織「アブドラ国王原子力・再生可能エネルギー都市」のファラジ副総裁と会談した。茂木経産相は日本からの将来の原発輸出も視野に、同国の人材育成などを含む「原子力協力文書」の締結を提案した。世界最大級の産油国サウジアラビアは、石油資源温存のため原発新設を目指している

タグ:サウジ UAE

期待! 久米島西の海底にレアメタルか [資源]

                                 (感想) 資源の無い国、という思い込みを捨てよう。
                                          資源に泣いた祖先からの贈り物。
                                     手つかずの状態で、未来に託してくれた・・・・.
                                          正しく調べて、大切に使おう。


久米島西の海底にレアメタルか、熱水噴出を確認
    2012年 12月18日 14時57分  提供元:読売新聞

http://news.so-net.ne.jp/article/detail/777064/?nv=c_article_related_text    20121218-316892-1-L.jpg

 産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は、沖縄県久米島西側の海底で熱水が噴き出ていることを確認したと発表した。
 レアメタル(希少金属)が存在する可能性があり、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などと協力して調査を進める。同研究所によると今年8〜9月、魚群探知機などを用いて海底火山周辺の様子を探り、深さ1000メートルを超す海底から、熱水が上がる様子を確認した。熱水の噴出孔付近で、鉱物を含む海底岩石の破片も見つかった。
 この海域には約30キロ・メートルにわたって約10の海底火山があり、一部でマンガンの酸化物が見つかっていた。このため、今回わかった噴出孔の周辺で、マンガンなどのレアメタルが得られる可能性があるという。

タグ:レアメタル

資源開発か遺跡保存か、アフガンの悩み [資源]

                                   (感想) 日本人としては、仏教遺跡は残したい。
                                           何か、良い方法はないのか。


資源開発すれば遺跡破壊に、アフガニスタンのジレンマ
    2012年 11月20日 10時44分  提供元:AFPBB News

http://news.so-net.ne.jp/article/detail/768235/?nv=c_article_related_text    9847601.jpg

アフガニスタンの首都カブール(Kabul)から約50キロ離れた、発掘中の4世紀の古代仏教都市メス・アイナク(Mes Aynak)遺跡(2012年10月2日撮影)。 [コピーライト]AFP=時事

【AFP=時事】30年余にわたって戦火にあえいできたアフガニスタン――その乾燥した平原や山岳地帯の地下には、ともに長い歳月をかけて蓄えられた鉱物資源と歴史的遺産という2つの富が眠っている。今、繁栄と平和に満ちた未来を築こうとする同国は、資源開発を進めて経済的発展を目指すか、考古学的遺産を保存すべきかの選択の間で板挟みになっている。

 首都カブール(Kabul)から約50キロメートル離れた、4世紀の仏教都市メス・アイナク(Mes Aynak)遺跡。この地で、アフガニスタン政府は開発という道を選んだ。2007年、1150万トンの銅鉱石の採掘権を30年契約で手にしたのは、中国冶金科工集団公司(Metallurgical Group Corporation、MCC)だ。

■消えゆく「ポンペイより重要」な仏教遺跡

 実はメス・アイナク自体も銅鉱石を掘り出すためにできた共同体なのだが、古代の集落や寺院、仏像たちが新たな鉱山開発によって破壊されてしまう危機に、アフガニスタンを援助する国際社会が声を上げた。圧力を受けてアフガニスタン当局も動き、MCCにまず同地の遺跡発掘に出資することを要請した。

 メス・アイナク発掘プロジェクトを監督する「アフガニスタンにおけるフランス考古学調査団(DAFA)」のフィリップ・マルキ(Philippe Marquis)団長によれば、2013年半ばまでのMCCの出資額は計3000万ドル(約24億円)に上る。

 約4平方キロの遺跡では、50人ほどの考古学者と550人の作業員たちが発掘作業を進めている。これまでにたくさんの住居や寺院、小屋などが驚くほど素晴らしい保存状態で見つかった。発掘に参加しているイタリア人考古学者ロベルタ・マルツィアーニ(Roberta Marziani)氏は、母国の世界遺産を引き合いに出して言う。「ポンペイ(Pompeii)より重要な遺跡だ。規模ももっと大きい

 マルキ団長によると、仏像も1000体以上発掘されているが、これは考古学的遺産の豊かなアフガニスタンでは珍しくない。ただ、「問題は仏像の発見ではなく、発掘した仏像の保存だ。アフガニスタンにはその仕組みが存在しない」。

 発掘作業は2013年末までに終了する。その後、この4世紀の町並みはコンピューター上にデータとしてのみ残され、実物は資源開発と引き換えに破壊されていく運命が待っている。現場で考古学者らを纏めるジャウィード・モフセンザダ(Jawed Mohsenzada)氏は悔しがる。「この遺跡が消失してしまうんだと思うたび、怒りがわく」

■国民のため選んだ経済発展

 しかし「メス・アイナク鉱山」は、アフガニスタン鉱工業省によれば年間3億2000万~3億5000万ドル(約260億~285億円)の収入が見込める事業だ。何千人という雇用を創出し、間接的に恩恵を受ける人は数万人にも及ぶだろうという。

 モサデク・ハリリ(Mossadeq Khalili)副文化相はこう述べている。「われわれは、過去を守りつつアフガニスタン国民に経済的な未来をもたらす銅山を開発するため、最善を尽くしている。政府には国を発展させる義務がある。他に選択肢はないのだ」 【翻訳編集】 AFPBB News

レアアース、中国依存からインド等へ [資源]

                                  (感想) 技術立国の重要資源であるレアアース。
                                      提供国である中国への信頼が失われた今、
                                      多様な入手先を確保せねばならない。

                                        地道に信頼関係を深める以外にない。
                                          国益に沿った外交を怠るな!


《The Voice of Russia》

日本はもはや中国からのレアメタルに依存せず
    12.11.2012, 11:23

http://japanese.ruvr.ru/2012_11_12/chuugoku-nihon-reametaru/

日本はレアメタル調達に関して、不安定な中国依存の態勢を抜け出すことが出来るかもしれない。月曜、日本の枝野幸男経産相が国会で述べた。

これまで日本はレアメタル輸入の90%を中国に頼ってきた。数年前、中国は外国向けのレアメタル輸出を制限し、そのことによって、日本の最も競争力のある製造業が致命的な打撃を受けていた。日本政府は、東シナ海に浮かぶ島々をめぐる2国間領土紛争が近年深刻化していることを背景に、中国政府がこの輸出制限措置を追加的な圧力として用いるのではないかと危惧している。
日本経済は既にカザフスタン、インド、オーストラリアと、レアメタル取引に関する合意を結んでいる

中国はレアメタル生産において世界の圧倒的リーダーである。年間生産量は12万トン。次点はインドで、年間生産量は2700トン。

イタル・タス


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


《化学業界の話題》

レアアースの輸入 
    knak (2012年11月16日 07:10)

http://blog.knak.jp/2012/11/post-1168.html

インド政府は11月8日、日本政府との間で合意していた対日レアアース輸出について正式に承認した。

野田首相とシン首相が11月16日に東京都内で首脳会談し、正式合意する予定であったが、「16日衆院解散」発表を受け、両政府がシン首相の公式訪日の延期を決めた。

日本、インド両政府は16日、経済産業省内でレアアースの共同生産と日本向け輸入を始める覚書に署名した
2013年度から最大4,100トンのレアアースを輸入する。

インドのIndian Rare Earths と豊田通商の間で協力し、合弁会社(下記)によってレアアースの共同生産・輸出を行う。


2010年10月25日、日・印首脳会談が開催され、レアアースとレアメタルの開発や再利用に向け、日・印両国が協力することで一致し、共同声明が出された。

「両首脳は、将来の産業にとってのレアアース及びレアメタルの重要性を認識し、レアアース及びレアメタルの開発、リサイクル及び再利用や代替品の研究及び開発における両国間の協力を追求することを決定した。」


日印両国は2012年4月にニューデリーで開かれた初の閣僚級経済対話で、8月にも輸出を始める方向で大筋合意したが、価格などの調整が難航し、インド政府側の承認が遅れていた。

これまでの両国間の交渉では、インドからの供給量は年間5,000トン前後とされ、日本の年間需要量の15~20%程度に相当する。
ランタン、セリウム、ネオジムの3種類のレアアースで、自動車のモーターや排ガス削減のために使用される重希土類。

ーーー

米地質調査所によるとインドのレアアースの埋蔵量は世界全体の3%にあたる310万トン。
生産を独占する国営Indian Rare Earths (IRE)は東部オリッサ州の主力鉱山が環境規制で採掘を停止したことに伴い、2004年以降は輸出を見送っている。

インドは外国企業にレアアースの採掘権を認めていない。

豊田通商は2010年12月、インド子会社のToyotsu Rare Earths Orissa (TREO)が、インド国営のIndian Rare Earths (IRE) と信越化学の協力のもとに、インド・オリッサ州でレアアース酸化物の製造工場を建設する計画を推進していることを明らかにした。

IREはインド原子力庁傘下企業で、原子力発電推進のため、海岸の漂砂鉱床より採掘・選鉱されたモナザイト鉱石から燃料(ウラン・トリ ウム)を抽出しているが、その抽出後に副産物として混合塩化希土も産出しており、今回のレアアース製造工場は、その混合塩化希土を原材料としてレアアースの酸化物を製造するもの。

信越化学は工場への技術支援および製品の引き取りを決定している。
また、信越化学、IRE、JOGMECは、TREOへの投資を検討している。

2010/12/14 豊田通商、インドでレアアース製造工場建設、住商は米マウンテン・パス鉱山に出資


外電によれば、この工場は2012年夏に完成し、12月から生産を開始する。

ーーー

日本のレアアースの年間輸入量は2~3万トンで、中国からの輸入が大きい。

2010年通年ベースで総輸入量 28,564トンのうち中国が 23,422トン、82%を占めていた。

しかし、2010年の尖閣諸島を巡る日中対立で中国当局がレアアースの対日輸出を止めたことから、日本企業の「脱レアアース」技術の開発が進んだことにより、需要が急減した。

2012年の1~6月のレアアースの輸入実績を2倍すると、2012年通年輸入状況(見込み)は12,204トン、うち中国が5,980トンとなり、中国の比率は49%にまで下がることとなる。

中国のレアアース輸出量は激減しており、2011年の実際の輸出量は輸出枠30,258トンの61%の18,600トンに止まっている。
2012年1-6月のレアアース輸出総量は、輸出枠21,226トンに対し、2011年同期比42.7%減の4,908トンとなった。
(中国側は密輸の影響が大きいとしている。)


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枝野幸男経済産業相は11月12日の衆院予算委員会で「来年半ば以降、レアアースの国内需要量の5割程度を中国以外から確保できる」との見通しを示していた。

ーーー

カザフスタン北部アクモラ州Stepnogorskで11月2日、住友商事が出資した合弁企業 Summit Atom Rare Earth Companyによるレアアースの分離精製プラントの開所式が行われた。

JVにはカザフスタン国営原子力公社Kazatompromが51%、住友商事49%出資する。

30百万ドルを投じたプラントで、年産1,500トンのレアアース酸化物を生産する。
ウラン残土からレアアースを回収するもので、ジスプロシウムなど、特に希少性が高い重レアアースを中心に生産する。

試験稼働を経て来年1月にも対日輸出が始まる。

2012/11/5 住商のレアアース合弁、カザフに精製工場完成


ーーー

豪州のレアアース開発会社のLynas Corp.と双日は2010年11月に、レアアースの日本向け供給、およびLynas のレアアース拡張プロジェクトに関して、戦略的提携を締結することに基本合意し、2011年3月に双日と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、Lynasへ総額250百万米ドルを出融資することを決定し、10 年に亘って日本の消費量の約3 割にあたる年間約8,500 トン(±500 トン)以上のレアアース製品を長期供給する契約を締結している。

2010/11/25 双日、レアアースの供給・拡張プロジェクトで豪州Lynasと戦略的提携の基本合意


Lynasは西オーストラリア州のMt.Weld 鉱床でレアアースを採掘するが、マレーシア東海岸のPahang 州 Kuantan のGebeng Industrial Area にプラントを建設することとした。
(当初、中国山東省にレアアース分離プラントの建設を計画したが、中国政府による締め付けが強くなったことから、中国を断念した)

しかし、マレーシアでは反対運動が起こった。

マレーシアでは1979年に当時の三菱化成が35%出資でAsian Rare Earth (ARE)を設立し、1982年にイットリウムなどレア・アースをスズの鉱石と一緒に出るモナザイト鉱などから抽出する事業を開始した。

能力は年産 4200 トンの軽希土類、550トンの重希土類、4400トンのリン酸三カルシウムで、希土類は全て日本に輸出され、日本で分離精製されが、工場はトリウムを含む残土の保管施設を持たず、工場の裏にあった池や地面に野積み状態にしていた。

工場の目の前には人口1万人が住むBukit Merah 村があった。住民たちの間に健康被害が現れ、住民はAREの操業停止を求めて抗議活動を展開した。

三菱化学は1994年1月、マレーシアからの撤退を決め、問題の工場も閉鎖されたが、廃棄物処理施設の設置工事の契約締結は2009年8月になってからである。

    2009/11/14 三菱化学、マレーシアの撤退工場に廃棄物処理施設を設置

今回の抗議はこれが繰り返されるのを恐れた住民とグリーングループが行ったが、これに政治も絡んだ。

    2011/7/7 豪州レアアース開発会社Lynas Corp. と三菱


Lynasは本年9月にようやく、工場の認可を得たが、住民は裁判に訴えた。

11月8日、マレーシアの裁判所は工場の操業を認めた。
双日は年間約8,500 トン(±500 トン)以上のレアアース製品を長期供給する契約を締結している。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


《Hatena: Keyword》

レアアース

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EC%A5%A2%A5%A2%A1%BC%A5%B9

Rare earth elements

希土類元素のこと。希少価値が高い。また、混合酸化物から分離するのが難しい。レアメタルの一部

ハイブリッド車や電気自動車の駆動モーター、エアコンなどの省エネ家電製品にレアアースを原料とする磁石が使用されている。

その希少さゆえに戦略物資となりうる。そこで代替物の研究が進められている。


<中国依存>

日本は希土類の輸入を90%以上中国に頼っている。しかし2010年(平成22年)4月に中国は希土類の出荷を4割削減すると通告してきており、同年9月に尖閣諸島における漁船船長拿捕の報復として、希土類の通関を全部差し止めたとみられる(しかし、中国商務省は報復も差し止めも命令していないと述べている)。しかし、民間備蓄が約1年分あると見られているため直接影響が及んでいるわけではない。更に、希土類ではないが工作機械生産・使用にきわめて重要なタングステンの8割も中国に頼っている。

この状況で、以前から金属類の国家備蓄(米国では実施済み)の必要性が言われており、2010年(平成22年)4月の輸出削減を踏まえ、同年7月経済産業省令の改正が行われ、備蓄が可能になった。

<日本国内>

日本の最東端の南鳥島周辺の排他的経済水域内の海底にレアアースを大量に含む泥の大鉱床があることを東京大学の研究チームが発見した。

南鳥島周辺でレアアースの泥 EEZ内で初+(1/2ページ) - MSN産経ニュース(2012年6月28日 )

<レアアース一覧>

スカンジウム(Sc・21)・イットリウム(Y・39)・ランタン(La・57)・セリウム(Ce・58)・プラセオジム(Pr・59)・ネオジム(Nd・60)・プロメチウム(Pm・61)・サマリウム(Sm・62)・ユウロピウム(Eu・63)・ガドリニウム(Gd・64)・テルビウム(Tb・65)・ジスプロシウム(Dy・66)・ホルミウム(Ho・67)・エルビウム(Er・68)・ツリウム(Tm・69)・イッテルビウム(Yb・70)・ルテチウム(Lu・71)

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