中共、上層部を恐れる地方官吏の自殺 [中国]

                                (感想) 中国共産党は、上層部の腹一つ。
                                         地方の官吏は、住民との板挟み。
                                     言論弾圧しながら、自らは恐怖心で従属。

                                         民も、地方官吏も、みんな奴隷?


南方週末書き換え事件 記者の逮捕主張の公安局副局長が自殺
    NEWSポストセブン  2013年02月11日07時00分

http://news.livedoor.com/article/detail/7399289/

 中国広東省の人気週刊紙「南方週末」の社説が当局により書き換えられた事件で、中国の報道規制に批判が高まっている。

 そんな中で、広東省政府の規制に反対した同紙の記者や編集者らを逮捕、強制労働改造所に送りこもうとした広州市公安局のナンバー2で、党委副書記兼副局長が逆に習近平党総書記の批判を受けたことを苦にして、首つり自殺したことが分かった。習近平指導部発足後、政策に絡んだ初の自殺者とみられる。

 米国を拠点にする中国ニュースウェブサイト「博訊(ボシュン)」によると、この副局長は祁暁林氏(55)で、民主化運動などの思想・政治問題を担当しており、市党委員会で政法委員会の副秘書長を務めていた。いわば、共産党の統治に反対する「異見人士」取り締まりのプロといえる。

 今年1月初旬に、南方週末の社説書き換え事件が明るみに出て、同紙の記者ら騒ぎ出したことで、祁氏は市政府に対して「異見人士10~20人を労働改造所に送りこめば、すぐに事態は治まる」などとした建議書を提出。ところが、事件を重くみた習近平指導部は祁氏の建議書を逆に批判したことで、メンツを潰された祁氏は自殺を図ったという

 祁氏については多額の借金を抱えていたとか、精神的に不安定だったなどの証言があり、さらに仕事に絡んで、習指導部から批判を受けたことで、発作的に自殺したとの見方も出ている。

 お上の指図に従わない人々をすぐに「労働改造所送り」にするというのも、中国の政治情勢を反映しているといえそうだが、それ以上に地方の官吏が北京上層部の動きに極めて敏感なことを祁氏の自殺は物語っているといえよう。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


18歳愛人との情事動画も…中共幹部の腐敗“暴いた”連続ハニートラップ
    産経新聞  2013年02月11日22時00分

http://news.livedoor.com/article/detail/7400599/

 2013年1月から2月にかけて、中国のインターネットで最も関心が集まった話題は二つあった。一つは沖縄・尖閣諸島をめぐる日本との対立で、「日中開戦」の是非などについて多くの書き込みが寄せられた。もう一つは重慶市を舞台に起きた連続ハニートラップ事件だ。こちらは共産党幹部のイメージを低下させる決定的な出来事といわれている。

 尖閣問題については、日本批判や日本政治家への罵詈雑言が大半を占めているが、冷静な対応を呼びかける主張も一部あった。一方、連続ハニートラップ事件の場合は、関わった政府高官たちへの厳罰を求める意見が殺到し、同情する声は皆無だった。各サイトに寄せられた書き込みを読み限り、中国の民衆の共産党腐敗官僚に対する怒りは、日本に対する不満よりもはるかに大きいとの印象を受ける

 ハニートラップ事件は昨年11月末に最初に明るみに出た。重慶市の区党委書記の雷政富氏(54)は、18才の愛人との情事の動画がインターネットに流れ、大きな話題となった。重慶市当局の調べによれば、雷氏の知人の建設会社社長が女性を雇い、雷氏へ性賄賂を提供したが、室内にひそかにビデオカメラを仕掛け、一部始終を証拠として残した。その後、雷氏は同建設会社に回すと約束したプロジェクトを実弟が経営する会社に入札させたため、不満に思った社長が動画をインターネットに流したわけだ。雷氏はほかにも多くの贈収賄事件に関わったことが調べのなかで判明し、間もなく解任された。

 ここまでなら雷氏1人だけの汚職事件で、同じなケースはほかにも起きており、それほど深刻な問題ではなかった。しかし、間もなくして、この建設会社社長は、3人の女性を使って計10人の男性共産党幹部に性賄賂を贈り、同じような手口で動画に撮影。幹部を脅迫して金銭または便宜提供を受けたことが判明した。10人のなかに、重慶市の別の区の書記や県長、同市政府の局長級幹部、大手国有企業の社長などが含まれているという。

 この社長の仕事と関わる共産党幹部はすべてターゲットにされ、そして、ハニートラップの誘惑を拒否した幹部は一人もいなかった間もなくして10人は全員解任されたが、これを受けて「共産党はどういう基準で幹部を選んでいるのか」「全国で同じようなことが起きているはずだ。この国は腐りきっている」といった政府批判がインターネットに寄せられた

 今回の事件の舞台が重慶となっている。解任された幹部たちはみな、昨年春に失脚した薄煕来元重慶市書記に近い幹部とされる。「薄氏の事件がなければ、おそらくもみ消され、一連の事件は永遠に明るみに出ないだろう」といった分析もあった。

 一方、この事件で脅迫容疑で逮捕されたが社長や女性ら関係者を「反腐敗英雄」としてインターネットで褒めたたえる声は少なくない。「共産党の自浄能力に期待できないから、こういう人に頑張ってもらいたい」といった意見もみられた。(北京 矢板明夫)

タグ:中共
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