名誉法王、称号を手にしてから退位 [地球・文明]

                                    (感想) 退位表明から、17日間の在位。

                                        名誉は手に残し、責任は早く次に・・・・。
                                            用意周到、院政が始まる。


ベネディクト16世は「名誉法王」 退位後の呼称決まる
    2013年2月26日23時29分  朝日新聞

http://www.asahi.com/international/update/0226/TKY201302260515.html

 【ローマ=石田博士】ローマ法王庁(バチカン)は26日、法王ベネディクト16世の退位後の呼称を「名誉法王」とすると発表した。直接呼びかける際は、今まで通り「聖下」となる。またベネディクト16世という名も使い続けられるという。

 バチカンの報道官によると、法王は退位後も白い法服を身に着けるが、マントだけは外すという。法王はすでに離宮に移るための荷造りを始めているという。法王の印である金の「漁師の指輪」は退位後に破壊される。


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ベネディクト16世に「名誉法王」の称号
    AFP=時事 2月27日(水)6時58分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130227-00000000-jij_afp-int

【AFP=時事】ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)が28日の退位をもって「名誉法王」となることが、ローマ法王庁より発表された。

  法王選出選挙、前倒しも可能に ローマ法王 (次に転載)

 退位後も「ベネディクト16世聖下」という呼び方は変わらず、加えて「ローマ名誉法王」の称号も受ける。これまで通り白の法服(カソック)を着用するが、マント状の肩掛けは外す。トレードマークの赤い靴は脱ぎ、昨年訪れたメキシコで職人から贈られた茶色の靴に履き替える。【翻訳編集】 AFPBB News


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法王選出選挙、前倒しも可能に ローマ法王
    2013年02月26日 06:47 発信地:バチカン市国

http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2931081/10346431?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Wed_p1

【2月26日 AFP】28日に退位するローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、85)は25日、次期法王選出のための枢機卿らによる選挙、コンクラーベを前倒しすることができるよう規則を改定した。

 ローマ法王は「枢機卿が全員(ローマに)集まれば、枢機卿会がコンクラーベの開始を前倒しできるようにする」と述べた。

 コンクラーベは伝統的に法王退位後15日から20日の間に行われる。この期間には通常、死去した法王のための9日間にわたる服喪が含まれる。

 法王庁のフェデリコ・ロンバルディ(Federico Lombardi)広報局長は、枢機卿団は3月1日にコンクラーベに関する協議に入り、「3月の極めて早い時期に」コンクラーベの開始日を決めるだろうと述べた。

 バチカンでは次期法王選出を前に、英国出身の枢機卿の辞任や渦巻く陰謀が暗い影を投げ掛けている。また、活動家らは児童ヘの性的虐待スキャンダルの隠蔽(いんぺい)に関与した枢機卿を選挙から外すことを要求している。(c)AFP/Gina DOGGETT


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ローマ次期法王の選挙前倒しも 退位する法王が規則改定
    2013/02/25 22:01 【共同通信】

http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013022501002592.html

 【ローマ共同】今月末に退位するローマ法王ベネディクト16世(85)はコンクラーベと呼ばれる次期法王の選挙を当初言われていた3月15日以降ではなく、前倒しで実施できるよう規則を改定した。ローマ法王庁(バチカン)が25日、明らかにした。コンクラーベを実際にいつ開始するかは法王退位後に枢機卿会議が決める。

 コンクラーベは法王職が空席になってから15日以降、20日以内に開催すると規定されている。選挙権を持つ枢機卿が世界中からローマに到着するのを待つ期間を計算してのことだが、今回は葬儀や服喪の期間がなく、枢機卿らの日程も調整しやすいことから改定が検討されていた。


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新しいローマ法王と前法王が“並立”することになれば、混乱は起きないの?
理屈の上では、大丈夫なのですが……。
    (2013年3月1日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qaworld/20130301-OYT8T00944.htm

 カトリック教徒約12億人の頂点に立つローマ法王ベネディクト16世が2月28日、自発的に退位しました。

 終身制の法王が自らの意思で玉座を退くのは、13世紀末のケレスティヌス5世以来720年ぶりのこと。体力と気力の限界を理由に退位の意向を明らかにしたときは、世界中が驚くと同時に、一部にとまどいも広がりました。「存命中の前法王」という異例の存在が誕生するわけですから。

■ 在任中に不始末相次ぐ

 ドイツ出身の初の法王となったベネディクト16世は、就任時は、戦後のドイツ民族に科されたホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の罪が名実ともに赦ゆるされた証しとも言われました。しかし、在任中に、欧米各国の教会で、聖職者が過去に子供たちに性的虐待を繰り返していた事実が明るみに出たり、法王庁内の機密文書が持ち出されてスキャンダルが露呈したりするなど、不始末が相次いだため、「教理には詳しいが、管理能力はゼロ」と陰口をたたかれたものです。また、妊娠中絶や女性聖職者問題では保守的姿勢を崩さず、「頭が固い」とも言われました。

 その法王が最後に、革命的なことをやってのけたわけです。

■ 大分裂を経験したカトリック教会

 ただ、正式な法王と法王経験者が同時に存在するというのは、複数の法王が並び立って起きたシスマ(14世紀後半から15世紀にかけての教会大分裂)を経験したカトリック教会にとっては、あまり心穏やかなことではありません。

 「教会法は明確に権限の移転を定めている。法王の属性である無謬むびゅう性も、後継法王のものであり、ベネディクト16世はいったん退位すれば、教義を公布する権威も失う」。法王庁の報道官は繰り返し、そう述べていますが、それは、今後の"2人の法王"の関係に疑問や懸念が出ていることの裏返しと言えそうです。

 とくに、無謬性の問題は、やっかいです。「法王が玉座から信仰と道徳について発した教義に誤りはない」というもので、教会法上は、法王の座から退けば、失われます。しかし、使徒ペテロの後継者である法王を「神の代理人」とさえ見てきた一般信徒にすれば、無謬性はベネディクト16世個人の属性であり、退位しても、「あの方の言説には誤りなどない」と考えてしまうでしょう。

■ 仕え続ける大司教

 また、ベネディクト16世に抜擢ばってきされ、法王の一般謁見や要人との会見を取り仕切ってきたドイツ人大司教が、今後もその職にとどまりながら、退位した法王に私的に仕え続けることも、メディアの臆測を呼んでいます。この大司教を通じて、なんらかの形で前法王の影響力が行使されるのではないか、というのです。

 地味だと言われてきたベネディクト16世は、皮肉にも、退位と同時に、その言動が注目を浴びることになったようです。

 (調査研究本部主任研究員 宮明 敬)

タグ:法王
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